脳のCHAOSを考察する。

発達症併発(自閉スペクトラム・ADHD・LD)、共感覚を持つ私の見ているもの

授業中の1分足らずで脳内に起きていること。

 私はのんびりした人だと思われがちです。いつも落ち着いていてマイペース、リラックスした人という印象を持つと言われることがよくありました。

 

 子供の頃から、はしゃいだりもせず癇癪も起こさず、多動は多動でもゆっくりと静かにずっと動いているという感じで、ソワソワがちゃがちゃした感じではなかったと思います。遠足の時など、私が列を離れてどこかに行っても誰も気づかないような、静かな(タチの悪い)問題児でした。

 

 私の頭の中は、表面的な私の静かさ・のんびりと落ち着いている雰囲気とは真逆で常に騒がしく、ガチャガチャと原始的作動音をたてて膨大な量の情報処理が行われています。

 

 

 授業中、先生がチョークで黒板に何かを書く。その時のカツカツという音、シュシュっという摩擦音も。粉が黒板に付着して一粒一粒のそれが線になり文字になる。

 

 近くの席の子がシャーペンをカチカチする音、教科書が閉じないように力を込めて開く音、カタン、シュッ。

 誰かと誰かのひそひそ話す声。普通の喋り方より気になる、歯と息が擦れる音とペタペタという舌の動く音。

 

 私の斜め前の席の子のうるさい色のペンケース、セサミストリート・・・黄色に赤に青。その隣の子の、黒板と自分のノートを見比べる頭の動きの忙しさ。

 窓の外で、校舎や木の影が濃くハッキリしたり薄くぼやけたりと目まぐるしく輪郭が移り変わるのが目に入ってくる。

 

 黒板消しを置くところの木のささくれは、視界に入るだけでその感触が伝わってきて背筋が寒くなる。なめらかな物が触りたいという欲求が沸き上がってきて、机の金属の脚を撫でる。木のささくれと違ってすべすべしているけれど、ところどころサビていて指が引っ掛かり、その感触が口の中に広がってザラザラする。

 

 

 先生の声は高くて大きくて、私には早口過ぎて文章として入ってこない。チョークの音がちょうど重なると先生の発する言葉の子音がかき消される。

 みんなの目が私を見ていることに気付いてからも、どこかからのひそひそ声や椅子を蹴る音にしばらく気を取られて、先生の私を見つめる目の意味に気が付かない。

 

 あ、私の名前が呼ばれたのかぁ。

事態を把握して先生に「えっ・・」と返すと

「またボーっとしてたでしょ!ちゃんと集中しなさい。」と注意される。

 

 

 

 ボーっとしていたりはしないのです。たくさんの音や視覚情報が次々ドーーっとやってきて、脳がそれらにいちいち反応して、その時に本当に必要な情報だけを選んで集中するということができないのです。

 

 そしてたくさん入ってくる、特に聴覚的刺激は非常に不快なことが多く、それらによって私の脳は過剰に敏感になり、しなくていいのに全ての音を処理し始めます。

 

 脳がいっぱいいっぱいまで活動すると、私の動きは止まったりスローモーションのようになります。表情はなくなり、言葉を発するのは難しくなります。

 

 

 

 そんな感じで、常に落ち着いた、静かでボーっとした人のようになっています。