脳のCHAOSを考察する。

発達症併発(自閉スペクトラム・ADHD・LD)、共感覚を持つ私の見ているもの

長所っぽいところ。

 私の面倒くさい脳にもいいところがあります。

 関係のないことを次々関連付けて関係があることかのように錯覚することがあまりないのです。ひとが自動的に、「この単語が出てきたら次はこう」などと予測したり、「これにはこれしかない」というような「当たり前」という判断が全て手動で行われるため、手動でそれをしないことを選択すればその偏見を持つことがないのです。

 

 

 

 シャーロック・ホームズの物語で、壁に書かれた「RACHE」という文字から警察は「RACHEL」という女性の名前を書こうとしたものだと推測するけれど、ホームズはそれが「RACHE」で完結した単語、ドイツ語で「復讐」を意味するメッセージだと気が付きました。

 この場合、警察が定型発達のひとの物の考え方です。あと一文字足したらレイチェルだ!と、勝手に余計な文字を足してそれが正しいと思い込む、定型発達として自然な思考です。よく見る単語がRACHELだったものだから、自動的にそっちに結びついてしまうのです。

 

 ホームズが自閉症かどうかは別にして、彼は自動的に自分の知っているものと結びつけず、何の偏見もなく全ての物事と切り離して考えられる脳を持っているのだと思います。

 

 

 

 私は、推理力はないのですが、やはり物事をやたら自動的に関連付けるということをしないので偏見から見落とすということは少ないかもしれません。

 関連付けはもちろんしますが、自動ではできないので「関連付けをしない」という選択が出来るのです。

 

 

 錯視もあまり起こりません。図形と図形、背景などを全体的に一つの物として関連付けて見るのではなくバラバラに注目するので、周囲の図形や背景に影響されて大きさが違って見えたりすることが起こりにくいのだと思います。

 

 定型発達の人の脳は、自動で図形に空間があればそれを補い、図形と背景をことごとく関連付けたがり、自動で自分の記憶をフル活用して「よく知っているもの」にしたがります。

 

 これが、日常生活では便利なことなのですが、大切なことを見落としたり勘違いにも繋がったり(しかも確信をもって勘違いするため訂正がききにくい)することもあるのです。

 悩みごとの出口が見つからない、幼い子供のやることがいちいち意味不明でストレスになる、詐欺に遭うということになるのではないかと思います。

 

 

 自閉症脳は人の言葉をそのまま受け取るので詐欺に遭いやすいようにも思えますが、詐欺師のほとんどは定型発達の人をうまく騙せるように、自動思考を利用した心理戦で仕掛けてくるので、自動的に「こう言われたらこう」と流されて行かない手動脳の持ち主は騙しにくいのではないかと私は思います。

 詐欺師のうまい話し方の全体的な印象ではなく、断片断片が気になって「あれ?なんかおかしい」と気づくのではないかと、私の経験からもそう感じます。

 

 

①「あの人は細かいことを気にしてうざい所があるが、とても優しい」

②「あの人はとても優しいが、細かいことを気にしてうざい」

 この2つの文章から、①は良いことを言っているように聞こえて②は悪口を言っているように捉えるのが普通らしいのですが、私の脳は一つ一つの情報を切り離して考えるのでどちらも同じ印象を受けます。だから意図が読めないのでしょうけど、言葉の順序マジックによってごまかされることもあまりないかもしれません。

 

 

 

 

 でもまぁ何をどう言っても、自動でなんでも考えられ行動できる脳のほうが高性能で素敵で羨ましいことに変わりないのですが。